最初の記事です(^^)
ここでは最新情報とかではなく、自分と同じ韓国好きな女性の心に響くような記事や、もしくはまだ韓国に関心がない人に少しでも興味を持ってもらえるような記事を書けたらいいなと思っています。
最初は自己紹介を兼ねて、昔の話も。
3年前の半年間だけだけど、ソウルの梨花女子大学に留学し、駅近くのオフィステルを借りて住んでいました。
留学はやっとハングルが読めるくらいのレベルからスタートしたので住んでいるときは不便もかなり沢山あったけど、自分が好きな国に溶け込めたようなあの心躍る感覚は未だに旅行でソウルに降り立つたびに思い出すし、当時と同じように今もワクワクすることが出来るのです。
未だにそんな気持ちにさせてくれるのは、この空が大きく関係しています。
私は想い出の空があれば人は記憶を取戻し、何歳になっても、例えおばあちゃんになっても、また自分を輝かせてくれると思う。
なので、記憶が沢山詰まった冬の梨大(イデ)の空がとても好きなんです。
7階のオフィステルの窓から毎日沢山見た空。
学校の帰り道に日本思い出しながら、ぼんやり見た夕日に染まる赤い空。
哀しい日の暗い空も、梨大に来て空を見上げると今もその時の感情と一緒に思い出すことが出来ます。
親族も居ず、仕事もなく、言葉も通じない国にぽつんと1人で暮らすというのは本当に不思議な感覚でした。
自分の人生の中に、自分でもあり、自分ではない物語の主人公が生まれたような感覚。
どこに居ても本当にひとりぼっち。
でも今いる国の誰でもない心細さが逆にとても心地よかった。
そして日本で暮らしている時は全く空なんて見なかったのに、沢山写真を撮って、眺めている時間が自然と増えたのも一つの変化でした。
雲一つない快晴の空も、ビルから輝く夜景を見ても、今まで外を「綺麗」と思うことがあまりなかったのに。
こんな風に空の写真を見返していると、韓国好きの友人がこの間言っていた言葉を思い出します。
〝どうして韓国を好きになったの〟という質問に「韓国が自分を強くしてくれた」と答えたのです。
「またソウルに来るために頑張ろうと思うと、日本に帰ってからも強く生きれるから」と。
「またここに来て同じこの景色を見たい」というのは「また会いたい」と思う恋や愛情と同じ様に、現実に立ち向かう力を与えてくれるのかもしれない。
誰もが多分一度は、今の場所に「息苦しいな」と感じた経験があると思う。
でも自分の好きな国に立つことで息苦しさは少し緩和され、さらに1人になることでエネルギーが出る事がある。
その国はきっと人それぞれ。
私にとってはそれがソウルで、
今でも空と記憶が自分を輝かせてくれる。
韓国の空は、ちょっと灰色。
実はそんなに綺麗じゃない。
冬の風はマイナス10度。
耳が凍りそうなこともある。
でも、私はとても好きだし本当に綺麗だと思う。
そして3年たった今は、日本の空も綺麗だと思えるのです。
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