今日のコラムは好きな本のご紹介です。
韓国コラムは1/5~また渡韓するので色々見てきて、また書きます!
ご紹介する木内鶴彦さんの「生き方は星空が教えてくれる」は、一年に一度この時期に読みたくなる大切な本。
序盤~中盤は天体の話と、著者の木内さんが実際に体験した臨時体験の話が中心なので、興味がない人にとっては少し読みづらく感じるかも。
けれど読み進めるうちに、生き方や人の在り方について教えてくれる、本当に夜空のきらめきのような美しい本なんです。
私は冬生まれだからか、冬は寒くてもすごく好きな季節。
夜の透き通るようなキーンと冷たい空気は気持ちいいし、何より夜空が降ってきそうな大好きな感覚は今の時期から2月くらいまでしか味わえないと思っています。
こんな季節と「生き方は星空が教えてくれる」は相性ぴったり。
宇宙とかSFとかに興味はそこそこ...…すみません全然無いほうですが、私と同じような人でも木内さんの本はおすすめです。
自身の臨死体験や、天体に魅力され引き込まれた日々と、そこから始まる木内さんの周りに起こる不思議な出来事は、人が本来必要な思考を教えてくれる。
また、文字を追うだけで木内さんの優しい口調が聴こえてくるかのような、柔らかな文体もとても魅力的です。
本の中には不思議なエピソードがたくさん出てくるけど、木内さんが実際に撮影した天の川や彗星の写真を頭に記憶し、思い浮かべながら読み進めることが出来れば、スピリチュアルな感覚ではなく書かれていることは全て理にかなっていることに気付くことが出来ます。
人には皆タイミングがあるので、このコラムを読んでも本に全く興味を持たない人もいれば、気になって読んでみようかなと思う人もいますよね。(いてくれるはず……)
そして今は興味がなくても、心のどこかに残っていていつか本屋でこの本と巡り合い手に取る人もいるかも。
この何気ない「気になる」は、きっと人生を形成してくれる小さな渦のようなもの。
悲しみや苦しみの先にある大切なものを探すときの糧となってくれるはずだと、この本から学びました。
私は20歳くらいのときに初めて手に取って、そのときはなんだかよくわからなかった。
とりあえずさっと読んでなにも感じないまま終わった。
ただ、何故か売ったり捨てたりはせずにずっと持っておこうと思った。
すると自分の人生のページをどんどん進めるうち、今ではとても大事な一冊になっていました。
さっきの「ずっと持っておこうと思った」という感覚が今の自分を作ってくれたのだと思うし、これからもそういう繊細な感覚をとても大切にしようと思っている。
自分の中の「好きかも」「気になる」「 ひっかかる」は、素直に受け止めて素直に伝えつづければ必ず喜びに変わる日がくる。
ネタバレになっちゃうけど、著者のお父さんが死の瀬戸際、彼へこんな言葉を残します。
「俺はおまえに残してやる財産が何もない。だけど地球はおまえにやる。だから好きに使っていいぞ」と。(一部省略)
どんな言葉も、諦めなければ朝日を初めて見た時みたいに、スッと心に入って来る日が来る。
自分が愛する人にどんなに非難されても、「君は大丈夫」と言ってあげたい。
そう信じることを、信じたい自分を大丈夫だと応援してくれる、先生のような一冊なのです。
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