孤独を掴め

韓国が好きなところのひとつに、風景があるんですね。

別にフォトスポットに行くとかじゃなくても、その辺の道歩いていてもなんかソワソワするような、レトロ感?

レトロというか、何気ない道でも、もがいているような…その姿をなんだかちょっと写真におさめたいなって思ってしまうような雰囲気があの街にはあるのです。


というわけで私も韓国でお写真撮ってきました。

カメラマンは韓国の写真家aribariさん。

自分も韓国の景色に入ってみたくて(^^)


撮影裏話でaribariさんの写真を初めて見た時に走った衝撃はこれだったのかというエピソードがある。


私のつたない韓国語で、「なぜ女性の写真を撮っているんですか?」

と質問したら、

「昔、すごく昔に結婚まで考えて、家も買って、愛した人と別れてしまった時に本当に心が痛んだ。穴が空いた。何かで埋めようとして写真を始めた」って。


それは私を安心させるためでもあったと思うし、ちゃんと伝えたい事だったのか、自分が写真を撮ることがこの上なく好きだということに関しては、常にわかりやすい韓国語を選んでゆっくり丁寧に話してくれた。


そのあと「僕の8年前の写真だよ」

と言って昔の写真も見せてくれた。

彼の被写体は女性だけじゃなく、風景も沢山撮っていた。


空とか雪景色とか花も撮っていたけれど、女性を撮っているのと何ら変わらない慈しみに溢れた絵で、今よりももっと孤独を抱えた写真ばかりで、それがとても綺麗だった。


アリバリさんのカメラの中の女性が綺麗だなと心から思って憧れたのは、カメラのレンズで孤独とか想い出とか、心に空いてしまった穴を埋める何かをまだ探し続けているのがわかるから。


でも未だに埋まってはないし、

8年も撮っていればもう本人は一生埋まらないことに気づいていると思う。


それでも撮り続けている彼の写真は、やっぱり綺麗で大好きだな。


こういう考え方や行為を気持ち悪いとか、お金にならないとか、時間の無駄とか、騙されているとか、馬鹿だねと思う人がいるとする。

でもそういう人が寄って来て、いいねって笑いかけてくることがある。

これが1番気持ち悪い。



少し見下しながらも、美しいなんて言うのはずるい。



だって失礼じゃないか。

私たちは純粋の中を大馬鹿真面目に生きているのに。

h♡の韓国コラム

韓国のこととかここに色々書きます。 hのコラムを日々更新。

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