おしゃれで甘いワナ



韓国は元々カフェがとても多い。

理由は、不況に伴う若者の起業が増えた事が一つ挙げられます。

韓国はSAMSUNG、LGなど大手企業に勤めない限り、収入はかなり不安定。

就職が上手く行かなかった人たちがアルバイトを始めても平均賃金は600円台と、一生食べて暮らすにはかなり苦しい額。

こういった背景からカフェ企業に手を出す若者が2013年頃から増え、これを韓国の“カフェ・ベンチャーブーム”と呼ばれています。


1番の繁華街であるカンナム(日本でいう新宿のような所)の大通り周辺には30件以上のチェーンのカフェが連なっており、日本と比べるとびっくりするほど多い。


それでもカフェ事業が成り立っていて、今もなお増え続けているのは、韓国の人が皆コーヒーが大好きでカフェを時間関係なく様々なシーンで本当〜によく利用するからなんです。


夜遅くまでコーヒー片手におしゃべりしたり、学生はテスト勉強したり。

四六時中カフェを使う人がいます。


しかし2017年現在、ブームになっているのはチェーンのカフェでなく隠れ家的な「おしゃれカフェ」。


ミョンドンやカンナムなど中心地から少し離れた駅の、地図片手にじゃないといけないような場所にあって、


内装からメニューから凝りに凝った「おしゃれカフェ」が流行中!


今回の渡韓でも沢山行ったのだけれど、ピックアップして紹介したいのはここ。

合井駅から徒歩約10分。
知らなければ通り過ぎてしまいそうな外観。

観光客もいない、ふつうの暮らしが流れている街に、このカフェはぽつんとあります。

席はカウンター5席ほど。


シンプルな白を基調とした内装の店内にあたたかい日差しが降り注ぐ。

店の前のロケーションは、向かいにクリーニング屋さんがあってアジョシがのんびり働いている。


周りには観光スポットや大きな道路もないため、とにかく静か。

遠くで、赤ちゃんとお母さんのまだ会話にならない楽しそうなはしゃぎ声が少し聞こえた。


コーヒーのカップはくすんだグリーンで、白い店内に映える。


床のタイルは洗練されたモノトーン柄で、センスがいい。

頼んだいちごのティラミスはシンプルな見た目通り、甘すぎなくて上品な味で美味しかった。


こんな情景に、旅行に来ていることをすっかり忘れて一瞬ぼんやりとしていて思った。


音、景色、雰囲気、インテリア、美味しいコーヒー、甘いお菓子。


全てが絶妙に重なり合う瞬間がとても心地よくて、カフェの虜になるんじゃないかな。と。




...実は元々私はこのおしゃれカフェブームが良くわからなかった(笑)


わざわざ遠いところまで苦労して行って、コーヒーにまぁまぁ高いお金払うってなんで?インスタのため?

という、こじれた疑問もっていた(笑)


でも今回の2017年11月~の渡韓で同行者に身を任せ行ってみたら、まんまとこの「おしゃれカフェ」に今、ハマり中。


写真を見返しては良かったなぁ……と想いを馳せる日々。

カフェは休憩する場所だから座れたらなんでもいいのでは?と思っていたけれど。


ごめん、全然違うじゃん。


おしゃれカフェ巡りをリサーチ&企画してくれた編集F氏、本当にありがとう。


知らないでこじれたまま死ぬとこだった~。



でもこれってなんだか罠にハマった気もする。

カフェがどんどん増え続けるこの都市の甘い罠。


他のカフェも行ってみたい。

どうしてこの場所にカフェを出すことにしたんだろう。

コンセプトの由来はなんだろう。



気になる。

もっと君のことが知りたい。


ハマっていくときのあんまりよろしくない感覚。


ああ、また好きな所が増えちゃったじゃん。


h♡の韓国コラム

韓国のこととかここに色々書きます。 hのコラムを日々更新。

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